10月、休暇からロンドンに戻る機内で観たドキュメンタリー『Wasted! The story of Food Waste』、そして先日『Just Eat it』を観ました。
どちらも食料廃棄物に関するドキュメンタリーで、本当に興味深くメモを取りながら観ました。
2本の同テーマを取り扱うドキュメンタリーを観て、いろいろ考えさせられたわけですが、本当に素人の考えであるけれど、私なりに思うことは、これからは「量より質」。
もう大量生産するために、遺伝子組換えした種を使っての農業や、見た目を美しくするために、大量の農薬を使用した農業を止めないか?ということ。
結局は、生産されている食品の多くが廃棄物として捨てられているという現実を見ると、
本当に食料難になるのか?って疑問が湧いてくるのは私だけでしょうか?
そして、『Just Eat it』は、2人のカップルが半年間、毎日食料廃棄物だけを食べて生活するというのが柱になって構成されています。
どちらのフィルムも、アメリカやカナダの北米がベースになって制作しているので、北米の統計数字なのですが、簡単にメモしたことを共有します。
・約40%が食料廃棄物となり、グローバルな視点でみると食料の3分の1は消費されていないそう。
・15ー25%は、各家庭から食料廃棄物が出ているそう。
・需要に対して150%から200%増しの食料が生産されているそう。
・例えば、バナナに関しても、小売店側の要求によりバナナのサイズ・カーブの角度など細かくチェックして、規格に当てはまるものしか買われない。それ以外は、仕入れ業者も購入しないため流通されずに食料廃棄物になる。
(『Wasted!』の方は、こんなドキュメンタリーを機内で観ることを想定していなかったので、慌ててメモを取ったのですが、なんとその紙が紛失してしまったので、上記のメモは『Just eat it』からの走り書きです)
一人の意識や行動が、いつしか大きな成果になる!なんてきれいごとは言いませんが、
やはり知ると知らないとでは違いますし、意識が変わってきます。
最近、「売れれば何でも良い」という意識がすごく抜けてきました。
売れるため、数字を伸ばすため、結果を出すためのプロセスは、すごく熱も入るし、好きなことではありますが、消費者を騙すような表現(マーケティング)をしているメーカーや小売店を見ると、少し拒絶したくなるような変化もあります。
それは、子供を持ってからなのか、オーガニック・ナチュラルプロダクトの業界のしっかりとした信念や考えを持って本当に良いものを作っている、提供しているメーカーに多く出会ったからかもしれません。
まあ、とにかく勉強になったドキュメンタリー2本でした。
食品を生産する人、販売する人、家庭用に食材を買う人、家族のために食事を作る人、ぜひ観てほしいドキュメンタリーです。ぜひご覧になってください。
(2つの画像は、公式HPより頂戴致しました)