日本のオーガニックに関する記事に「2020年の東京オリンピック選手村をオーガニックに!」という内容がありますが、私はオーガニックの前に、フリーフロムとベジタリアン(ヴィーガン)を強化すべきだと思っています。
今日は、その理由を取り上げます。
オーガニック主義者も妥協を強いられる
努力と根性があれば、相当ストイックにオーガニックだけを選択することもできるので
不可能というより「妥協を強いられる」のでしょう。
これは何かというと……
理由はシンプル!
①全てオーガニックが存在しているわけではない
②オーガニック食品は高い
まず①ですが、ヨーロッパに住んでいても100%オーガニック食品のみ!というのは、ロンドンでも難しいからです。
何処かのオーガニックファーマーズマーケットで、ひょっとして稀に販売しているのかもしれませんが、ナス・とうもろこし(缶入り・冷凍以外)のオーガニック野菜はまだ見つけられていません。
その他、オーガニックのエビ・サーモンはよく買い物をするスーパーマーケットで見るのですが、それ以外のオーガニックシーフードは、まだ棚に並んでいるのを見たことがありません。
つまり、オーガニックを主義として貫いても、バランスよく色々な食材を食卓に取り入れよう!としていれば、正直なところ100%オーガニック食品を摂取することは不可能に近いのです。オーガニックレストランに行かない限り、特にレストランで食べれば尚更です。
つまり、どこかで妥協してオーガニックでないものを食べるか、栄養バランスがやや偏ってしまっても、何かで代用しながらオーガニックだけを口にするというところではないでしょうか。
そして②、なるべくオーガニック食品を選ぶようにすると、食費だけで1.2倍から1.5倍程度食費が増額しますし、食材によってはオーガニックとオーガニックでない食品は2倍の価格差があります。
一般的に、日々の食費が余計にならないよう気をつけている人が多いと思うので、
すべてオーガニック食品をというのは、経済的にも非現実的なのではないでしょうか。
オーガニックがないより、フリーフロムやビーガンがないと困る
フリーフロムは、アレルギーや体調不良につながるので、オーガニックより大切なキーワードだと個人的には思います。
「乳製品フリー」、「グルテンフリー」、「大豆フリー」、「ナッツフリー」、「カフェインフリー」この当たりでないでしょうか。
そして、忘れてはならない「ハラール」
・乳製品フリー・・・ヨーロッパのコーヒーショップでは、オーガニックミルクも定番になってきました。そのほかに、「アーモンドミルク」「ソイミルク」などのチョイスはあります。スーパーマーケットに行くと「ココナッツミルク」「ブラウンライスミルク」なども出て来ますね。
・グルテンフリー・・・これも飽きるほど耳にします。小麦粉を使用していないパスタ・ピザをどこでも目にすると言っていいほどです。トレンドの1つでもあるので、コレを見逃す訳には行きません。
・大豆フリー・・・実は、大豆フリーの醤油は揃えておいた方が良いと思っています。
・ナッツフリー・・・特に中華料理では、ピーナッツやカシューナッツなどを料理に使うこともありますね。ナッツで重いアレルギー症状がでる方もいるので、ナッツが入っている食品は表記を明確にするのは当然だと思っています。
・カフェインフリー・・・紅茶やコーヒーの低カフェインの用意はもちろんですが、代替えのターメリックラテなどがメニューにあると良いですね。
・ハラール・・・これは日本が一番苦手とする分野ではないでしょうか。そもそもハラールの肉加工は別の工程を経ているので、専門業者から仕入れなければなりません。アジアはよく豚を使うので、豚類が入っているものかどうかの把握も必要ですね。
思いつくだけ、簡単に書いてみましたがフリーフロムの需要の方が、オーガニックより大きいと思っています。そして、ベジタリアン(ヴィーガン)もです。
市場規模に関しては、なんどかオーガニックプレスさんに投稿している記事で取り上げていますが、アスリートであれば、尚更ベジタリアン・ヴィーガンも絶対多いはず。
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