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トレンドを抑えたカナダの改訂版食事バランスガイド

ここ数年「乳製品不使用」や「パレオダイエット」という単語が浸透しているなか、ヘルスコンシャスな人々の一部では、すでに取り入れられている食生活です。1月22日、カナダ政府が「食事バランスガイド」を改訂しました。そこには従来の食品カテゴリー、どれくらいの分量を摂取すべきかなど除外されています。そして驚くべきことに、乳製品の摂取に関しても明記されていなかったのです!

画像引用:カナダ政府のフードガイド

この画像は、実際にカナダ政府がウェブサイトで掲載しているものです。お皿にのった食品を見てください。お皿の左半分は、色とりどりバラエティーに富んだ野菜・果物、そして右半分は、穀物・たんぱく質で構成されています。この画像では、豆類のタンパク質も多く見せられているように、「できるだけ植物性タンパク質を多く取るように!」と記載されています。

最新版のアメリカの食事ガイドラインでは、以下の画像のように水ではなく、従来どおり牛乳の摂取となっています。しかし、カナダの食事ガイドラインでは変更させました。牛乳ではなく水を摂取することを勧めています。飲料にもフルーツジュースなどがありますが、水を飲むことで、不要なカロリーの摂取をはじめ、ナトリウム・砂糖・飽和脂肪酸の摂取が避けられます。

最新版の日本の食事バランスガイドにも、乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品の1日の摂取量が記載されています。乳製品を摂取しない人々は、ラクトースアレルギー問題、牛乳を摂取することで引き起こされる病気へのリスクを懸念しています。また「牛でなければ、牛の乳を飲むな!」なんていうことも言われていますね。
牛乳の代替えともなるアーモンドミルク・オーツミルク・ソイミルクも流行っています。いつの日か、日本の給食からも牛乳が消える日が来るのでしょうか。

政府が行う取り決めにしては、やや大胆で勇気のいる改訂のようですが、3年間に渡り専門家たちを交えて協議されて改訂されたカナダの食事バランスガイドです。この改訂は、各国にどのような影響を与えるのでしょうか?そして、新しい食育スタイルがどのように子供へ影響するのでしょうか。

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代表・編集長 鈴木聖佳
約8年間、東京にて化粧品業界商社兼メーカーに勤務、Eコマース、カタログ通信販売のマーケティング&法人営業に従事。2012年にイギリスへ移住。3年弱、ロンドンの金融業界で勤務したのち、フリーランスとして活動を開始する。 オーガニックやナチュラルに特化した日本のオンラインショッピングプラットフォームの営業として、市場調査を行い、展示会に足を運び、約2000以上のブランドにアプローチをする。そして、多くの生産者やメーカーの日本市場への参入を支援する。 昨今は、「一人ひとりの健康のため、次世代に引き継ぐ地球環境のため、ほんとうに良いものを広めたい」という思いのもと、日本の有機農家や自然活動家のPRに携わり、NHK報道番組やその他の専門雑誌、新聞などのメディアで取り上げられるように尽力している。オーガニックプレスでコラムを執筆中。現在、約10年間のロンドンでの生活を経て、シンガポールに在住。 ビオナチュラ&コーの立ち上げストーリ及び実績はこちら
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