1日あたりリンゴを2つ食べることで、コレストロール値を下げ、心臓病のリスクと闘う手助けをしてくれることが新たな研究で分かりました。
American Journal of clinical nutritionに発表された論文で、イタリアのFondazione Edmund Mach(FEM)研究所と英国のレディング大学が共同で行った研究結果によると、「食物繊維やポリフェノールが豊富なリンゴを食べることで、総LDLコレストロール値の量を減らし、血中コレステロール値が高い参加者の血管に関連する健康状態が改善されることが分かりました。」
この研究では健康な中年の男女40人を対象に観察しました。
研究開始前の2週間は、参加者全員がリンゴ、リンゴジュース、生きた善玉菌が入っているヨーグルトなどの摂取を避けるように指示されています。
参加者は2つのグループに分けられ、半数は8週間、毎日、1日に2つのリンゴを食べ続けました。その後、リンゴを全く摂取しない期間を4週間設け、リンゴ2個分と同じカロリーのリンゴジュースを8週間摂取し続けました。(リンゴジュースは、リンゴの濃縮液と水を混ぜ合わせたもの。)
もう1つのグループは、最初の8週間、リンゴ2個分と同じカロリーのリンゴジュースを摂取し、4週間リンゴを全く摂取しないウォッシュアウト期間を設け、さらに8週間、1日2つのリンゴを食べるという手順です。
この結果を得て、リンゴを食べるとリンゴの総摂取量とLDLコレステロール値が平均3.6%減少したことを発見しました。
しかし、専門家はスタチンが主成分であるコレステロール低下薬よりも、リンゴの影響がはるかに小さいため、リンゴを食べることがスタチンの摂取に代わると見なすことはできないと付け加えました。
