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よく使われている12の食品添加物の危険性

日本には、たくさんの美味しい加工食品が売られています。だからこそ、生鮮食品以外のすべての食品の原材料ラベルを見てください。とても簡単に、食品添加物を見つけることができるでしょう。それらは、製品の風味、見た目、質感を向上させるため、そして保存期間をより長くするために使用されています。食品添加物の一部は健康への悪影響を与える可能性があるため回避すべきですが、それ以外は安全であり、最小限のリスクで消費できます。最も一般的な12の食品添加物に加えて、どの食品添加物を避けるべきかの推奨事項を以下に示します。

グルタミン酸ナトリウム(MSG)

グルタミン酸ナトリウム(MSG)は、豊かな味わいを強化するために使用される一般的な食品添加物です。冷凍食品、塩味のスナック、缶詰スープなど、さまざまな加工食品に含まれています。また、多くの場合、レストランやファーストフード店の食べ物に追加されます。ラットやマウスを使用した1969年の研究により、大量に摂取することで神経系へ正常な機能の成長や発達に悪影響があると分かっています。
ただし、この添加剤は血液脳関門を通過できないため、人間の脳の健康にまったく影響を与えない可能性があります。グルタミン酸ナトリウム(MSG)の消費は、一部の観察研究では体重増加とメタボリックシンドロームとも関連していますが、他の研究では関連性は認められていません。
そうは言っても、一部の人々はグルタミン酸ナトリウム(MSG)に敏感で、グルタミン酸ナトリウムを多く使用した食品を大量に摂取した後に頭痛、発汗、しびれなどの症状を経験することもあります。グルタミン酸ナトリウム(MSG)を摂取した後、少しでも症状を感じた場合は摂取を避けた方が良いでしょう。

人工着色料

人工食品着色料は、キャンディーから調味料まで、あらゆるものの見た目を改善するために使用されます。しかし、近年では潜在的な健康への影響について多くの懸念があります。青1、赤40、黄5、黄6などの特定の食用色素は、アレルギー反応を引き起こすことに関連付けられています。また、子どもによって敏感である度合が異なりますが、ある研究結果では、人工着色料が子供の多動を促進する可能性があると報告されました。また、特定の食用色素の潜在的ながんの原因についての懸念も提起されています。
赤3はエリスロシンとしても知られており、一部の動物実験で甲状腺腫瘍のリスクを高めることが示されており、ほとんどの食品で赤40に置き変えられる人工着色料です。
それでも、人工着色料の安全性と潜在的な健康への影響を評価するには、より多くの調査が必要です。人口着色料は主に加工食品に含まれており、健康的な食事を心がけていれば避けることが可能です。栄養素が多く、人工の食品着色料を含まない自然食品を選択して食べることを勧めます。

亜硝酸ナトリウム

ハムやソーセージなどの加工肉によく使用される亜硝酸ナトリウムは、細菌の増殖を防ぐ防腐剤として働き、塩味と赤ピンク色を加えます。高温にさらされ、アミノ酸の存在下で、亜硝酸塩は健康に多くの悪影響を与える可能性のある化合物であるニトロソアミンに変わる可能性があります。

ある研究結果では、亜硝酸塩とニトロソアミンの摂取量が多いほど、胃がんのリスクが高まることが示唆されています。
他の多くの研究でも同様の関連性が発見されており、加工肉の摂取量が多いほど、大腸がん、乳がん、膀胱がんのリスクが高くなる可能性があります。

グアーガム

グアーガムは、食物を結合するために使用される水溶性の天然多糖類となります。食品業界で幅広く使用されており、アイスクリーム、サラダドレッシング、ソース、スープに含まれています。

グアーガムは繊維質が多く、健康上の利点が多くあります。たとえば、膨満感や便秘などの過敏性腸症候群の症状が軽減されることが示されました。
また、3つの研究のレビューでは、食事と一緒にグアーガムを摂取した人は満腹感が増し、摂取カロリーが少なくなったことがわかりました。他の研究は、グアーガムも血糖値とコレステロールのレベルを下げるのに役立つ可能性があることを示唆しています。

しかし、大量のグアーガムは健康に悪影響を与える可能性があります。グアーガムは、摂取量の10〜20倍に膨張する可能性があり、食道や小腸の閉塞などの問題を引き起こすと懸念されています。

異性化糖 高フルクトース・コーンシロップ

高果糖コーンシロップはコーンから作られた甘味料です。ソーダ、ジュース、キャンディー、朝食のシリアル、スナック菓子に含まれています。

フルクトースと呼ばれる単純な糖が豊富で、大量に摂取すると深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。特に、高果糖コーンシロップは体重増加と糖尿病に関連しています。
ある研究で32人が、グルコースまたはフルクトースのいずれかで甘くした飲料を10週間摂取しました。研究の終わりまでに、フルクトース甘味料入り飲料を摂取した方は、腹部脂肪と血糖値の有意な増加を引き起こし、グルコース甘味料入り飲料と比較してインスリン抵抗性が低下したことが分かっています。

カラジーナン増粘剤

紅藻に由来するカラギーナンは、さまざまな食品の増粘剤、乳化剤、防腐剤として機能します。カラギーナンは、アーモンドミルク、カッテージチーズ、アイスクリーム、コーヒークリーマー、乳製品不使用のヴィーガンチーズなどに含まれていることが多い食品添加物です。

ある動物研究では、カラギーナンを多く摂取すると空腹時血糖値と耐糖能異常を増加させることが示されました。特に脂質の高い食事を取る場合、その傾向が更に強まります。そして、炎症を引き起こすとも懸念されています。カラギーナンは消化器系の健康にも悪影響を与えると考えられており、腸の潰瘍に関連している可能性があると言われています。
残念ながら、カラギーナンの効果に関する研究は非常に限られており、どのように人々に影響を与えるかを理解するための更なる研究が必要です。

安息香酸ナトリウム

炭酸飲料やサラダドレッシング、漬物、フルーツジュース、調味料などの酸性食品によく添加される防腐剤です。食品医薬品局(FDA)によって、一般的に安全であると認識されていますが、いくつかの研究では考慮すべき潜在的な副作用が発見されています。
たとえば、安息香酸ナトリウムと人工食品着色料を組み合わせると、3歳の子供の多動が増加することがわかりました。別の研究では、安息香酸ナトリウムを含む飲料の摂取量が多いほど、ADHDの症状が増加することが475人の大学生を対象にした調査で分かりました。
またビタミンCと組み合わせると、安息香酸ナトリウムはベンゼンに変換される可能性があります。このベンゼンは、がんの発症に関連する可能性がある化合物です。炭酸飲料には最高濃度のベンゼンが含まれており、ダイエットまたは無糖飲料はさらにベンゼンを生成しやすいと懸念されています。
さまざまな食品のベンゼン濃度を分析したある研究では、コーラとコールスローのサンプルが100ppbをこえるベンゼンを含んでいることがわかりました。できる限り、安息香酸ナトリウムの摂取を最小限に抑えるため、食品のラベルを注意深く確認するとよいでしょう。

トランス脂肪酸

トランス脂肪は、水素化を受けた不飽和脂肪の一種であり、貯蔵寿命を延ばし製品の一貫性を向上させます。焼き菓子、マーガリン、電子レンジ用ポップコーン、ビスケットなど、多くの加工食品に含まれています。

多くの潜在的な健康リスクがトランス脂肪の摂取に関連しており、食品医薬品局(FDA)はようやく一般に安全と認められているというGRASのステータスを取り消すことを決定しました。

特に、複数の研究によりトランス脂肪の摂取量が多いほど、心臓病のリスクが高いことが示されています。また、トランス脂肪と糖尿病に関係があるかもしれないことを示唆しています。
84,941人の女性を対象とした大規模な研究でも、トランス脂肪の摂取量が多いと、2型糖尿病を発症するリスクが40%高くなることが示されました。
摂取する食事から加工食品をカットすることは、トランス脂肪摂取量を減らすための最も簡単で効果的な方法です。
また、マーガリンの代わりにバターなどを代用するなど、食事に関して簡単な切り替えを行うことができます。

キサンタンガム

キサンタンガムは、サラダドレッシング、スープ、シロップ、ソースなど、多くの種類の食品を安定させるために使用される一般的な添加物です。また、食品の食感を改善するためにグルテンフリーのレシピで使用されることもあります。

キサンタンガムには、いくつかの健康上の利点があります。
例えば、キサンタンガムを添加した米を食べると、キサンタンガムが添加されていない米を食べるよりも血糖値が低くなることがわかりました。
別の研究では、キサンタンガムを6週間摂取すると、血糖値とコレステロールのレベルが低下し、さらに満腹感が高まることがわかりました。
しかし、キサンタンガムの潜在的な利点に関する最近の研究はまだ限られています。

さらに、大量のキサンタンガムの消費は、排便量の増加、ガス、軟便などの消化器系の問題にも関連している可能性があります。しかし、ほとんどの人にとって、キサンタンガムは一般に安全であり、忍容性が良好と言われています。

人工香料

人工香料は、成分の味を模倣するように作られた化学物質です。
それらは、キャラメルから果物まで、さまざまなフレイバーを模倣するために使用されます。
動物実験では、これらの合成フレイバーが健康に影響を与える可能性があることがわかっています。例えば、ラットに人工香料を7日間与えた後、ラットの赤血球の産生が大幅に減少することがわかりました。
それだけでなくブドウ、プラム、オレンジの合成香料が細胞分裂を抑制し、チョコレート、ビスケット、イチゴなどの特定のフレイバーは、骨髄細胞に毒性を与え、ることがわかりました。ただし、これらの研究では、食品に含まれる量よりもはるかに高濃度の用量を使用していることに注意してください。
食品に含まれる量の人工香料が人間に与える影響を判断するには、さらなる研究が必要です。例えば、チョコレートフレイバーとうたわれている商品の場合、全成分ラベルにチョコレート、ココア、カカオなどが含まれているかどうか確認をしてください。

酵母エキス

酵母エキスは、風味を高めるためにチーズ、しょうゆ、塩味のスナックなどの食品に加えられています。
温かい環境で砂糖と酵母を組み合わせ、遠心分離機で回転させて酵母の細胞壁を廃棄することで作られています。酵母エキスには、多くの食品に含まれる天然アミノ酸の一種であるグルタミン酸が含まれています。

グルタミン酸ナトリウム(MSG)と同様に、グルタミン酸を含む食品を摂取することで、頭痛、しびれ、腫れなどの軽度の症状を引き起こすことがあります。さらに、酵母エキスはナトリウムが比較的多く、各ティースプーンに約400ミリグラム含まれています。
ナトリウム摂取量を減らすことで、高血圧の人の血圧の低下を促すことにつながると言われています。

食品の多くには、酵母エキスが少量しか含まれていないため、酵母エキスに含まれるグルタミン酸やナトリウムが問題を引き起こす可能性は非常に低いです。
2017年現在も酵母エキスは食品医薬品局(FDA)によって安全であると認識されています。

引用サイト:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/

 

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